専任職員の中途採用は倍率が高く、募集自体も多くありません。そこで現実的な選択肢になるのが「まず嘱託・契約職員として入り、内部から専任登用を狙う」ルートです。ただし、このルートには当たり外れがあります。入る前に見極めるポイントを解説します。
嘱託・契約職員とは
大学によって呼び方は様々ですが(嘱託職員・契約職員・特定業務職員など)、共通するのは有期雇用であることです。1年契約の更新制で、更新上限(3年・5年)が設けられていることが多い。給与・賞与は専任職員より低い水準ですが、応募のハードルも大きく下がります。
登用制度は「ある大学」と「ない大学」がはっきり分かれる
重要なのはここです。専任登用には3パターンあります。
パターン1: 制度として登用試験がある大学
毎年または隔年で内部登用試験を実施し、実績も公開しているタイプ。このタイプなら2段階戦略は十分に現実的です。求人票や面接で「登用制度の有無と直近の実績」を確認しましょう。
パターン2: 制度はあるが実績がほぼない大学
「登用の道もあります」と言いつつ、直近5年で登用ゼロ——という大学も実在します。制度の有無ではなく実績の数字を確認するのがポイントです。
パターン3: 公募で外部と同条件で受け直すしかない大学
内部優遇なし。それでも「業務を知っている」「人柄が知られている」分は確実に有利に働きます。
登用される人の共通点
エージェントとして見てきた範囲では、登用される人には共通点があります。
- 「専任と同じ目線」で仕事をしている — 言われた業務だけでなく、改善提案や部署をまたぐ調整を買って出る
- 学内にファンがいる — 登用には推薦や評価が絡みます。一緒に働く専任職員・上司から「専任になってほしい」と思われているか
- 登用試験の準備を入職直後から始めている — 小論文や面接で「大学の中期計画」を語れるレベルの準備。直前に始める人と差がつきます
入職前に必ず確認すべき3点
- 登用制度の有無と直近3〜5年の登用実績(面接で聞いて問題ありません。むしろ前向きさが伝わります)
- 契約の更新上限(5年ルールで雇い止めになるのか、無期転換の運用はどうか)
- 業務範囲(専任に近い企画業務まで任されるのか、定型業務のみか——登用後の評価材料が作れる職場かどうか)
このルートが向いている人・向いていない人
- 向いている: 20〜30代前半で時間的余裕がある人、業界未経験でまず実績を作りたい人、現在離職中で早く働き始めたい人
- 向いていない: 家計上、専任職員レベルの年収がすぐに必要な人。その場合は時間がかかっても専任の経験者採用に絞るか、民間で経験を積んでからの転職をおすすめします
求人票だけでは登用実績は分かりません。当サイトの求人一覧では雇用区分を表示しているので、嘱託・契約職員の求人を見つけたら、上の3点を確認してから応募してください。判断に迷う場合は無料キャリア相談でご相談を。